「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」の登場人物である「ヴァル」正体は土壁の特殊能力者であり過去に両親との別れを経験していた。
彼はセフェク・ケメトと出会い家族の大切さを知る。ヴァルの能力がケメトの融合技により強化され王族専属の配達人を任されます。プライドとヴァルの隷属契約についても見ていきましょう。
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ラス為:ヴァルの正体と過去について
ヴァルの基本情報
名前 | ヴァル |
性別 | 男性 |
出身 | フリージア王国 |
立場 | 元罪人→王族専属の配達人 |
年齢 | 15歳→26歳。王女の7つ上 |
誕生日 | 10月26日(実際は9月4日) |
特徴 | 褐色の肌、焦茶髪・瞳。人相は悪い。 |
特殊能力 | 土壁を高く強固に突き上げる |
家族 | セフェクとケメト |
好きな物 | お酒、肉 |
嫌いな物 | 王族 |
ヴァルの正体:土壁の特殊能力者
ヴァルは同盟反対派の奇襲者としてプライドたちの前に現れます。
ロデリック団長を救うため、プライドはヴァルの能力を利用することを決めました。
彼の正体は土壁の特殊能力者であり、ロデリック団長に捕らえられた後、プライドから能力を使わなければ死ぬと脅されます。
ロデリックの足を下敷きにした大岩を周囲の瓦礫ごと動かし、強固なドームを作って彼を救い出すためには、ヴァルの特殊能力が必要でした。
ヴァルの特殊能力は、自分の前に土壁を作ることと、自分を中心にシェルターを作ることの2つです。瓦礫を思い通りに操ることはできませんが、身を守るために制御することに長けていました。
ヴァルは騎士団の奇襲に加わった生き残りであり、大罪人として裁かれることになります。
しかし、プライドと隷属契約を結び、アネモネ王国の騎士隊を助け出した後、解放されました。
ヴァルの過去:両親との別れ
ヴァルの母親はフリージア人であり、父親は商人です。褐色の肌色は父親譲りでした。
ヴァルが7歳のとき、母親は父親に見切りをつけました。
父親が1年以上帰ってこないため、彼女は別の男性に恋をし、ヴァルを下級層の掃き溜めに捨ててしまいました。
特殊能力に目覚めたヴァルは、理不尽な暴力から身を守る手段としてそれを使用するようになります。
そして、身体が大きくなるにつれて、自分よりも弱い相手を脅したり奪ったりする方法になっていきました。
ヴァルが騎士団の奇襲に参加したのは、彼が15歳の時でした。
ラス為:ヴァルの家族と能力の関係
ヴァルの家族となった「セフェク」と「ケメト」、三人の間には血の繋がりはなく、下級層の住処で身を寄せて暮らすうちに、お互いにとって大切な存在になっていきました。
出会いから配達人になるまでの過程を見ていきましょう。
ヴァルの家族:セフェク・ケメトとの出会い
ヴァルが解放後に向かった先は、彼の故郷である下級層の住処でした。
そこで、セフェクとケメトと出会います。ヴァルは、隷属契約により暴力や脅迫行為を行えないため、二人にとって安全な場所でした。
何より、身体の大きなヴァルといえば、二人は狙われずに済んだからです。
3ヶ月ほど過ぎた後、ヴァルは二人のおおよその年齢から名前を付けました。
そして、1年後には「お金」の使い方や稼ぎ方について教え、さらに1年後には水を売り稼げるようになっていました。
この時、ヴァルはセフェクが水を出す特殊能力者であることを知りました。
4年の月日が経過した頃、ヴァルが住処へたどり着くと、そこは瓦礫の山になっていました。
二人は、人身売買の連中に目をつけられ、連れ去られてしまいます。二日後の夕暮れ、この場所に5人用意すれば、セフェクとケメトを解放すると言われ、ヴァルの隷属契約が発動しました。
ヴァルにとって二人は、いつの間にか大切な存在になっていたのです。ヴァルは、プライドに助けを求め、二人の救出作戦が行われることになったのです。
その後、プライドからの提案により、王族専属の配達人として仕事を任されることになりました。
ヴァルの能力が強化:ケメトとの融合技で配達人に
以前は、ヴァルは土壁とドームのみを制御することができましたが、現在は洞穴全体を制御し、足場ごとにジェットコースターのように移動することができるようになりました。
ケメトが能力倍増の特殊能力者であること分かり、彼ら3人は王族専用の配達人に任命されました。
ヴァルとケメトが融合することで、岩や砂などの物質をほぼ自由自在に操ることができます。また、単純な瓦礫や砂などでも、周囲にあるだけで自在に操ることができるようになりました。
セフェクとケメトの連携技では、コップ一杯分の威力が放水機以上の威力になるのです。
ケメトの能力は、ヴァルとセフェクのみが使えるようでしたが、一緒に生活することで信頼関係が築かれ、強力な能力が使えるようになったと思われます。
ヴァルは配達人に任命され、通常ならば5日かかる手紙の受け渡し往復をたった2日で完了しました。国同士が地続きであるため、ヴァルの能力が大いに役立ったのです。
ヴァルは契約により暴力を振るえず、プライドからの命令に背くこともできなかったため、都合の良い相手だったのです。
セフェク・ケメトの名前の由来:ヒエログリフ
セフェク・ケメトの名前は、古代エジプトで使われていた数字が由来となっています。
そして、ヴァルは二人と出会った時の、おおよその年齢から名前をつけていました。
ヒエログリフの数字とは
1(ウア) | 2(セネウ) | 3(ケメト) | 4(へドゥウ) | 5(ディヴ) |
6(セレスウ) | 7(セフェク) | 8(ケメン) | 9(ペセジュ) | 10(メジュ) |
ヴァルの隷属契約:プライドとの関係
隷属契約において、大罪人として裁かれた時、解放される時、配達人になった時に追加された内容について見ていきます。
大罪人として裁かれた時
ヴァルがプライドと交わした隷属契約は3つです。
- 裏切らない。
- 主の許可無しに一定距離離れない。
- 主の命令には従う。
しかし、下記の細かい内容などについても命じられました。
- 罪をおかしてはならない。
- 王族や私に逆らわない。
- 嘘や隠し事をしてはならない。
- 敬意を払わなければならない。
- 自衛でも暴力を振るってはならない。
- 国や王族を裏切ってはならない。
- 主に許可なく国外へ出てはならない。
- 働いて稼いだ金のみを使って生活をしなければならない。
元罪人となり解放される時
ヴァルが解放される際に、2つの契約が加わりました。
- もし貴方が察知できるような緊急の事態が起こった時、妹のティアラをその特殊能力で守ること。
- 貴方がもし己ではどうしようもない事態に直面し、心から誰かの助けを望む時は私の元へ来なさい。
配達人となった時
ヴァルは配達人の仕事を受けた時に、隷属の誓いを行っています。「何せ俺はアンタの奴隷だからな。」と言い、プライドの足の甲に口付けをしました。
この時から、プライドを「主(あるじ)」と呼ぶようになりました。
- 配達任業務のため国外に出入りする許可を与える。
- プライド、ステイル、ティアラへの態度だけは礼を尽くさなくて良い。
- 暴力禁止は変わらないが、ケメトとセフェクを守る為の手段として、正当防衛程度は認める。
まとめ
- ヴァルは土壁の特殊能力者であり、制御することに長けていたが、瓦礫を思い通りに操ることはできなかった。
- ヴァルは騎士団の奇襲に参加した生き残りであり、プライドと隷属契約を交わす。
- 解放された後、ヴァルは下級層の住処でセフェクとケメトと出会い、彼らにお金の使い方や稼ぎ方を教えた。
- セフェクとケメトが連れ去られてしまい、ヴァルの隷属契約が発動しプライドに協力を求める。
- 二人の救出作戦は成功し、ヴァルは王族専属の配達人に任命された。
- ヴァルの土壁能力に、ケメトの能力倍増とセフェクの水を出す能力が加わり、3人は家族として活動する。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ご参考になれば幸いです。