天才王子の赤字国家再生術~そうだ売国しよう~の登場人物である、ニニム・ラーレイを紹介します。
二ニムは、ウェインの筆頭補佐官をしており、フラム人の次期族長でもあります。ニニムがウェインの心臓と呼ばれることについてや、ラーレイと王の約束についても見ていきます。
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そうだ売国しよう:二ニムはウェンの心臓?
ニニム・ラーレイについて見ていきましょう!
ニニム・ラーレイ
二ニム・ラーレイは、ウェインの筆頭補佐官であり、フラム人の次期族長でもあります。
赤い瞳に白い髪が特徴の16歳の少女です。
ナトラ王国では、補佐官という役職は存在しません。習慣により呼ばれているだけで、公的にはウェインが個人的に雇っている私設秘書のような存在です。
公式に役職を作ってしまうと、フラム人以外との役職争いに発展しないとも限らないからです。
二ニムは、幼い頃より仕えている側近中の側近で、ウェインの本性を知る数少ない人物の一人です。
二ニムはウェンの心臓?
二ニムは、妃になることはできませんが、ウェインの心臓です。
「太陽が一つであるように、月が一つであるように、心臓もまた一つのみ。」
ウェイン殿下がその長き旅路を終える日まで、心臓の役割を与えられているのは二ニムのみです。
これまでニニムを侮辱したものは、もういない。ウェインの逆鱗に触れたのです。
ウェインは、俺の心臓を侮辱した奴は残らず殺すと決めているらしいです。
そうだ売国しよう:フラム人と王の約束
フラム人とナトラ王国の関係や、約束について見ていきましょう!
フラム人とナトラ王国の関係
ナトラ王国がフラム人を重用するようになったのは、100年前の約束が発端になります。
フラム人は、大陸西部の諸国では差別人種として扱われています。能力主義を掲げている東の帝国においても、偏見の目にさらされている不遇の人種です。
100年ほど前、ラーレイというフラム人が一団を率いてナトラにやって来ました。
彼らは、持ち得る知識や技術のすべてをナトラへ差し出し庇護を求めた結果、それに感銘を受けた当時の王は、ラーレイを自らの補佐として登用しました。
当時のナトラは、レベティア教が発令したキルクスの令によりナトラを経由して大陸を一周する従来の巡礼道から、大陸西部の一周で完了とみなして構わないという条例によって人の流通が滞っていたそうです。
フラム人を登用したのは、西側に対する意思返しも含まれていたという話です。
ラーレイとの約束
ラーレイは生涯王に尽くし、また王もラーレイとフラム人を尊重しました。
そして、深い信頼関係で結ばれた二人は晩年に改めて約束をしています。
「フラム人はその能力で以て王家に仕え、王家はその人徳で持ってフラム人に応える、と」
代々王家とフラム人は約束を遵守し続け、フラム人が王家の補佐としてつくのがこの国で当たり前になりました。
その過程で生まれた風習が三つあります。
- 王族一人一人に厳選されたフラム人が補佐として仕えるというもの。
- 選ばれたフラム人は、ラーレイという名字を与えられるというもの。
- 即位した王族の補佐がナトラに住むフラム人の長(おさ)になるというもの。
レヴァン・ラーレイ | ナトラ王国国王オーウェンの補佐官・フラム人族長 |
ニニム・ラーレイ | ナトラ王国王太子ウェインの補佐官・フラム人次期族長 |
ナナキ・ラーレイ | ナトラ王国フラーニャ付きの衛護 |
まとめ
- ニニム・ラーレイは、ウェインの筆頭補佐官兼、フラム人次期族長です。
- ウェインの心臓である二ニムを侮辱した者は、すべて殺されます。
- 100年前、ラーレイというフラム人がナトラへ庇護を求めました。
- 代々王家とフラム人は約束を遵守し、王家の補佐にはフラム人がついています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ご参考になれば幸いです。