薬屋のひとりごとの登場人物である羅漢は猫猫の父です。軍師として知られており人の心を読む能力がありました。羅漢は軍略に優れており猫猫も助けられています。
鳳仙は猫猫の母であり羅漢とは碁を通じ出会いました。その後は身請けし結婚するのかについても見ていきます。
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薬屋のひとりごと:羅漢の正体と能力
羅漢の基本情報
名前 | 羅漢(ラカン) |
立場 | 猫猫の父。軍師。大尉。武官。羅家の当主。 |
年齢 | 40代半ば |
性別 | 男性 |
特徴 | 片眼鏡変人。一日の半分寝る。狐目。 |
能力 | 人の心を読む。勘は鋭い。軍略に優れる。 |
弱点 | 酒に弱い下戸。船酔。顔を認識する能力が著しく低い。 |
備考 | 碁と将棋が得意。片眼鏡は伊達。 |
羅漢の正体:変人軍師
羅漢は変人軍師として知られており、無精ひげと片眼鏡をかけた狐目の男性です。
十数年前に実父と異母弟から家督を奪い、羅家の当主になりました。
当時、家の当主であった彼の父親と異母の兄弟を都から追い出し、さらに甥の羅半を養子として引き取りました。
羅漢は1日の半分を寝て過ごしており、お酒の飲めない下戸でした。
彼は優れた勘が働きます。碁や将棋、噂話に興味を持ち、人の心を読むのが得意であり相手を引き込んでいました。
羅漢は人の顔を認識する能力が低く、覚える際には声や仕草、体の特徴に頼っています。
彼には人間の顔が区別できず、碁石にしか見えないため、身近な人々を将棋の駒になぞらえて区別していました。
しかし、羅漢にとって猫猫と羅門だけは特別な存在だったため、見分けが付いたのです。
羅漢と猫猫の関係:親子
猫猫は羅漢の娘であり、彼女は妓楼で生まれました。
しかし、羅漢と猫猫の関係は複雑で、猫猫は彼を露骨に嫌っており、彼を「あのおっさん」等と呼んでいます。
猫猫にとっての父親は養父の羅門であり、羅漢は単なる種馬に過ぎません。
猫猫を産んだ母親は鳳仙でしたが、彼女の記憶には母親に関する感情はなく、代わりに恐ろしい鬼婆の記憶だけが残っていました。
羅漢は猫猫に執着し、彼女を手元に置こうと企んでおり、そのために猫猫に付いている壬氏を排除しようと考えていました。
羅漢の能力:人の心を読む軍略家
羅漢の特異な能力は、人の心を読むことです。
彼は非常に頑固な性格ですが、その勘は鋭く、軍略に関しては抜群の才能を持っています。羅漢に嘘は通用しません。
羅漢には武道の才能はありませんが、部下を巧みに指導し、将棋の駒のように動かすことで、軍事戦略においては無敵の存在とされ、軍部は連勝を重ねました。
中祀が行われた際には、猫猫が祭壇の構造上の欠陥を見つけており、羅漢は手助けしました。猫猫は怪我を負いつつも壬氏を助け、事件を解決しました。
さらに、猫猫が子昌の砦に連れ去られた際には、羅漢は禁軍を要請し、砦の位置を特定するために巧妙な方法を使いました。
彼は木の彫り物に磁石を仕込み、水桶に浮かべることで方向を示しました。さらに、光るきのこを原料にした粉を彫り物に塗り、暗闇でも方向が分かるようにしたのです。
そして、山の斜面に雪崩を引き起こすことで奇襲作戦を成功させました。
羅漢は軍部で強大な影響力を持ち、同時に猫猫に対しては子煩悩な一面も見せています。
薬屋のひとりごと:羅漢の過去
鳳仙の基本情報
名前 | 鳳仙(フォンシェン) |
立場 | 録青館の元妓女。猫猫の母。 |
性別 | 女性 |
特技 | 碁と将棋が得意。特に碁は強かった。 |
身請け金 | 銀10万~20万(離宮が一つ建つほどの額?) |
備考 | 梅毒に冒され鼻がない。病人部屋に居た。左手指は曲がっている。 |
羅漢と鳳仙:碁を通じた出会い
羅漢と鳳仙の出会いは碁の対決によるものでした。
鳳仙に負けた羅漢は、敗北を晴らすために妓楼へ通っていたのです。
当初、羅漢は鳳仙と3ヶ月に1度会いデートを重ねましたが、鳳仙の人気は急上昇し対決がますます難しくなりました。
ちょうどその頃、身請け話が舞い込み、愛好家たちは競り合う相手が気に入らないため、彼女は価値を高めました。
そして、羅漢と鳳仙の3ヶ月ぶりの碁対決が設定されました。この対決では、「勝者が好きなものを選べる」という掛けが行われました。
鳳仙は羅漢の好きな碁盤を選ぶように促し、基盤の前に座りました。羅漢は将棋において有利な立場にあったにもかかわらず、彼は鳳仙を選びました。
その後、羅漢は外遊に命じられ、1年のつもりが3年後に帰国することになったのです。
鳳仙と猫猫:左手の爪は指切りの呪い
猫猫の左の小指の爪は、奇妙な形にゆがんでいました。
かつて、指切りの呪いが流行っており、鳳仙は自分の指と猫猫の指を切り、羅漢に送り付けていたのです。
羅漢の家には文の山が積み重なり、巾着のなかには小指の骨が2つ包まれていました。これらの骨は、鳳仙と猫猫に関連するものでした。
猫猫は壬氏に指は切っても伸びると話していました。
猫猫と鳳仙の指の爪は曲がっており、爪の一部が残っていたため伸びてきたのだと考えられます。
羅漢:鳳仙の妊娠は計略によるもの
羅漢が外遊に出た後、鳳仙は、羅漢の子を身ごもり、録青館は危機に瀕していました。
鳳仙は大店2つに見限られ、信用を失い、夜鷹のように客引きをするしか道はなかったのです。
その後、羅漢は外遊から帰国しましたが、その時にはすべてが遅すぎたため、やり手婆に、鳳仙はもういないと告げられました。
羅漢は何度も録青館に通いましたが、赤子はいないと追い返されていたのです。
そして、羅門の傍らに猫猫という子供を見つけ、猫猫を手元に置くために多額の賠償金を支払うことに決めたのでした。
しかし、鳳仙の妊娠は計略によるものとされています。
多くの妓女は、避妊薬と堕胎剤を常用しており、月の周期などを計算しています。
猫猫によると、鳳仙は意図的に妊娠しており、羅漢は鳳仙に謀られたのだと話していました。
真実は分かりませんが、羅漢は人の心を読めるため気づいていたのではないかと考えられます。
羅漢と鳳仙の結婚:身請け後に死亡
羅漢と鳳仙は17年という歳月を経て、結婚しました。
しかし、鳳仙は梅毒に冒され、鼻は落ち、痩せ細っており、わずか1年ほどで亡くなりました。
羅漢が鳳仙を身請けしたのは、春の園遊会で猫猫との対決の後でした。
勝負は、「猫猫にうちの子になってほしい」という羅漢と、「録青館の妓女を一人身請けする」という猫猫の約束で行われました。
結局、下戸の羅漢が酒を飲み負けたことで、猫猫が勝者となりました。
羅漢は多くの妓女のなかから選ぶ権利を得ましたが、彼には妓女たちが石のようにしか見えませんでした。
しかし、窓を開けた梅梅はしっかり選ぶよう促した時、外から美しい歌声が聞こえました。
羅漢は窓から飛び出し、病に冒された鳳仙を選びました。
羅漢は鳳仙を身請けするため、離宮が一つ建つほどのお金?銀10万でも20万でも支払うとやり手婆を説得しました。その後の祝いは10日間も開催されていました。
羅漢と鳳仙は短い期間しか一緒に暮らせませんでしたが、幸せな結婚生活だったと思われます。
まとめ
- 羅漢は変人軍師と知られる軍略家であり、猫猫の父親でもあります。
- 羅漢には人の心を読む能力があり、勘は鋭く嘘は通用しません。
- 猫猫には嫌われていますが、娘に執着しており手元に置きたいと考えていました。
- 羅漢と鳳仙は碁を通じて出会っており、羅漢が外遊中に猫猫を出産しました。
- 鳳仙は大店2つに見放され、信用を落とし、録青館が潰れかけたのです。
- 羅漢が外遊先から戻った時には、鳳仙は居らず、羅門が連れた猫猫を見つけました。
- 羅漢は猫猫を手元に置くため、多額の賠償金を支払いました。
- 羅漢は春の園遊会で猫猫と掛けをして負けており、録青館の妓女を身請けしました。
- 羅漢は鳳仙を身請けし妻にしましたが、梅毒に冒されており、1年後に死亡しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ご参考になれば幸いです。